どんな医者にも救えない命がある
さだまさしさんのファン歴25年の私です。
さださんの歌に「風に立つライオン」という曲があります。
歌の主人公は、たぶん若い医師で、ナイロビに赴いて巡回医療をしています。
日本に残してきた恋人からの手紙を受け取ってその返事を書いているという形で、歌のストーリーが展開していきます。
この歌の主人公にはモデルがいます。
柴田紘一郎先生という人物です。現在は、宮崎県立日南病院の院長先生のようです。
さださんが、この柴田先生から聞いた話をコンサートで紹介してくれたことがありました。
それは、「どんなに優秀な医者でも、救えない命がある。それは・・・、自ら治ろうとしない患者の命だ」というお話です。
人間には自然治癒力が備わっていて、ある程度までは自力で病気が治ることがありますよね。
風邪とかは、寝ていれば治ることもありますし、ちょっとした切り傷や擦り傷は放っておくと治ります。
私は2017年に乳腺葉状腫瘍で手術をしてもらいましたが、こういう病気はとりあえず一度は手術してもらう必要があるものの、そのあとは傷口がきれいになれば終了です。
がんなどの重い病気の場合でも、医師に手術してもらった後、本人が頑張れば再発や転移もなくほぼ健康な状態に戻れることもあります。
で、同じようにがんで手術して、同じぐらいの状態だったとしても、残念ながら亡くなってしまう人がいます。病気の進行状態は人それぞれに違いますので何とも言えませんが、治る人と治らない人の違いとして、「本人が治ろうとするかどうか」が深く関わってくると言います。
「気持ちの持ち方」や「考え方」ひとつで、生命力はグンとアップするそうです。
なので、「もうダメだ」と思ったら本当にダメなこともあります。逆に、「まだまだ行けるぞ」と思ったら病気が治って元気で暮らせたりします。
柴田先生は、そういう「自ら治ろうとしない患者」を前にしたとき、自分は無力だと感じると、さださんに話したことがあったそうです。
きっと、患者さんの「治ろうとする気持ち」を引き出せなかった自分の責任でもあると心を痛めての発言だったのでしょう。柴田先生は、そういう先生だと思います。お会いしたことないですが・・・。
カウンセリングも同じ。本人の気持ち次第でその後の人生が変わります
カウンセリング的なタロットサービスを提供させていただく身としても、同じような場面に遭遇することがあります。
私、人間にはもともと「自分で未来を切り開く力」が備わっていると思うんです。
昔の占い師は、それとは関係なく未来の予言をしていたケースが多いですが、最近は「クライアントさんの「未来創造力」を信頼して、背中を押すタイプの占い師が増えてきたように思います。
かげした真由子先生はそういった「クライアントさんの未来創造力」を信頼する方法で多くの人たちを前向きにしてきたことと思います。
私もそんな感じでお客様に本来備わっている力を引き出して、自分で理想の未来を作り上げていけるように背中を押したいと考えて、「タロット占い師」ではなく「潜在意識タロットカウンセラー」を名乗ることにしました。
たまに「私なんて何もできない」と落ち込んでいらっしゃる方にお会いすることがあります。
「あなたの中にはもともと未来を切り開く力がありますよ」と言っても信じてもらえないこともあります。
そういうクライアントさんは、おそらく誰に相談しても解決しないという状態になってしまうと思います。
どこかで「自分はダメ」という思い込みを断ち切らない限り、状況は変わらないと思います。
そんな時、カウンセラーとしての無力さを感じてしまいます。
多くのクライアントさんは、タロットで現れた「現状」にハッとして、気持ちが動いて、「そうか、今まで悩んでいたことは、全然違う方向から攻めたら解決しそう」と気づかれて、自ら行動をおこします。
ただ、中にはどうしてもある一つの考えから抜け出せない、というより自ら閉じこもってしまっている方もいらっしゃいます。
そこを何とか抜け出していただければなぁ・・・と思い、日々あれこれと工夫をしている私です。
アロマテラピーの資格があるので、アロマで少しずつほぐしていきますか(^^♪
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