アロマテラピーを始めたきっかけ

アロマテラピーが日本で普及し始めてから、20年ちょっと経つのではないでしょうか。

たまたま職場にアロマテラピーが趣味の方がいたので、私は割と早い段階でアロマテラピーを始めました。

もっとも、他に大きなきっかけがあったのですが・・・

きっかけは実母の乳がん闘病

2001年、実母の乳がんが発覚しました。

母はそれまで一度も乳がん検診を受けたことがありませんでした。たまたま或る夜、寝ている時に胸にしこりを感じたのです。

それで、がん検診センターに行って、そこで病名を告げられました。すぐに都内の病院を紹介され、入院と手術の手続きをしました。

その後、抗がん剤治療や放射線治療のつらさの中、母はうつ状態になってしまいました。

今まで全ての家事をてきぱきとこなし、明るかった母が、別人のように何もしなくなり、毎日愚痴ばかり言うようになりました。

そんな中、父がリストラされ、そのことがきっかけで、父が家族に内緒でしていた借金が発覚したのです。部下に飲み代をおごり続けたことにより、借金はだんだん膨れ上がり、400万円ぐらいになっていました。7社ぐらいの消費者金融から分散してお金を借りていました。

それで仕方なく、母と私の貯金をかき集めて返済することになり、闘病中の母は動けないので私が会社を休んで父に付き添い、一軒一軒、消費者金融を回ってお金を返済していきました。

そうしないと、本当に返済したかどうかわからないと思ったからです。

母は、自分の病気のこと、命の期限のこと、治療のつらさに加え、父のリストラ、借金というストレスのもとを抱え、ますます落ち込んでいきました。

その状況を会社の人に相談したところ、アロマテラピーショップに連れて行ってくれました。そこで初めてちゃんとアロマテラピーに触れた私は、一本の精油に望みを託してみました。

ラベンダー精油の香りは、少し母の心を癒してくれたようで、何となく前向きになっていきました。そのうちに少し外出する気分にもなり、一緒にさだまさしさんのコンサートに出かけたりもしました。

一方、私の方はアロマ化粧品を作ったりして肌の調子を整えたりして、アロマテラピーが日常生活に欠かせないものとなっていきました。

2005年に母は他界。

最後はがんが脳に転移して、認知症のようになりました。

2007年、私は結婚しました。もちろん母は知りません。

結婚後は義母が大腸がん、義父が若年性認知症で、また介護の日々が続き、今度はダブルだったので本当に疲れてしまい、アロマテラピーどころではなくなってしまったというのが現実でした。

2008年に義母を送り、2009年に義父がグループホームに入所してからは、少し自分の時間が持てるようになりました。

そこで、私はもっと本格的にアロマテラピーを学んで、誰かの役に立ちたいと思い、スクールに通って、インストラクターとハンドセラピストの資格を取りました。

そんなわけで、現在は自宅でアロマテラピー教室を開催しています。

生徒さんの中にもお母様の認知症介護をしている方がいらっしゃって、そういう方とは共通の経験があるのでお互い理解しやすく、レッスン中も話がはずみます。

別の生徒さんは私の教室で学び、その後、AEAJアロマテラピーアドバイザーとハンドセラピストの資格を取りました。

また、地元公民館でのアロマの仕事もいただき、時々、講師をしています。

アロマの力や魅力を多くの方に発信していきたいと思っている私です。